看護師人生22年。
精神科看護師は14年目。
精神科では患者にぶっ飛ばされたり、追いかけられたり、刃物が出てきたり・・・エグい体験もありましたが、比較的ライトな体験を記事にしてみようと思います。
情報発信ブログなのになんで看護師体験談ばかりなのかって?
>>看護師をしていてガチでビビったこと3選【閲覧注意】
この記事がブログ村で注目記事になったり、彼女が面白かった言ってくれて気分がいいからです!(単純バカ)
読者が求めるものを発信するのが立派な情報発信だと思う(多分)
あとひとつ注意して欲しいことがあります。
記事の内容には若干のフィクションが混ざっていることと、20年前の話だと思ってコンプライアンス軽めな視点で見て欲しい!
じゃないと笑えない。
✔本日の記事内容
・薬屋さんいなくなったよ。
・お守りは患者に買ってやれ!
✔カープが負けたよ・・・
夏の日の野球シーズン真っ只中。
救急当番中にTVでカープ観戦をしている雇われ当直医師。
当時のカープは万年Bグループで、とにかく弱かった。
本当に弱かった!
そんな中、カープファンの医者が、夜勤中に衝撃の一言を言い放った!
「おい、末永!カープが負けて気分が悪いから診察やめるわ!」
「ええ!?先生!?今点滴している患者さんへの病状説明は?」
(てか、あんたこの前も診察ボイコットして院長に怒られてたやん!?
つーか、救急車来たら誰が対応するんや?!
てか、強いチームのファンにくら替えしてくれ!頼む!)
この医者は腕だけは良かったが、カープが負けると途端に機嫌が悪くなる医者であった。
以前の当直中にも、カープが負けていて機嫌が超悪いとこに、救急車が来院。
しかも、その救急車の中には、酔っ払いが乗っているじゃありませんか!?
救急隊に事情を聴くと・・・
酔っぱらいは、家に帰るために救急車を呼んで、家から近い当院に来院したとのこと。
それを知った先生は・・・
当たり前のように怒り狂った。
そして、酔っぱらいをストレッチャーにのせると、おもむろに橋の下に捨てに行った。
その凛々しい後ろ姿を見て、俺は思った・・・
「患者さんて捨てれるんだ・・・」
まぁ、タクシーがわりに救急車を使う酔っぱらいも自業自得だけどもよ・・・
そんな、昔話を思い出していると、医者はそのまま宿直室に消えていった。(オイオイ)
救急当番に医者がいない状態に困った自分が先輩看護師に相談すると、先輩は「俺にいい考えがある!」といい白衣を着始め・・・
「これで俺は医者だな!」と言い放った!
「お、おう・・・」
普段は仕事もしないし冴えないし、つけてる時計はロレックスじゃなくてロラックスだけど、今のあんたは最高に冴えてるぜ!
そうして何事もなかったように救急当番は過ぎていった。
✔薬屋さんいなくなったよ。
今はセクハラなんてした日には退職もあり得るけど、20年前は当たり前のように横行してた気がする。
特に外科系の医者はセクハラする奴が多かったと思う。
そんな時代の中で開催された薬屋さん(プロパー)セッティングの飲み会では、セクハラ医から女性スタッフを守るのも男性スタッフの仕事の一つだったw
ちなみに、薬屋さんと言っても危ない薬屋さんではありません。
自社が販売する薬を営業している人たちのことで、昔は接待などをすることで医者に薬を入荷して貰っていました。
彼らの接待麻雀に参加したことがありますが、ものすごく上手に負けます。
医者相手の賭け麻雀はエグい額なので、ちょい負けするのに必死だと話されていました。
セクハラ医からスタッフを守る方法色々とありますが、一番手っ取り早いのは・・・
「日本酒一気」で殺す!です!
今では流行っていませんが、昔は「一気」が当たり前の時代でした。
ただ、サクッと殺さなければセクハラ被害が余計に拡散するので、ビールジョッキとか生易しいものは使えません。
そこで登場!
土鍋の蓋で「日本酒一気」です!
接待は料亭で行うことが多く、土鍋の蓋は手に入りやすくてベストな大きさです。
しかも、土鍋の蓋には空気穴があいているので飲み干さないと中身がこぼれてしまうのがポイント!
もちろん医者だけに飲ます訳にはいきませんので、自分たちも勿論一気飲みです!
ただ、この一気飲みで、自分たちが酔いつぶれていては世界の平和は守れません。
そこでひと工夫!
自分の土鍋の蓋には、水の入った日本酒瓶で注ぐよう同僚にお願いしましょう!
この裏技を使えば自分は水を一気飲みしているだけです。
おしっこはたくさん出ちゃいますが、酔いつぶれることはないでしょうw
そんなこんなで、今日もセクハラ医から世界の平和を守ったと思っっていたら、とんだ刺客が・・・
いい具合に出来上がった薬屋さんが・・・
「俺も土鍋の蓋チャレンジ!」
「お、おう・・・(死にたいのか?)」
勿論、大量の日本酒を逸機することで、その薬屋さんは潰れかけたのだが・・・
始末が悪かった。
「末永くん~いい太ももしてるね~♥あっ!○○くんもいいね~♥」
(グヘッ、お前はこっち系か!予想外だ!早く死んでくれ!)
女性スタッフの平和は守れたけど、まさか自分たちが危険に晒されるとは・・・
ただ、その様子を遠くで見ていたシラフの院長が後日薬屋さんの上司に報告。
それ以降病院で彼を見かけるものは居なかった。(どこかに飛ばされたそうな・・・)
✔お守りは患者に買ってやれ!
ミスの多い先輩看護師がいました。
許されるではありませんが、投薬もよく間違う恐ろしい人でした。
精神科のお薬は間違えてほかの人に飲ませてしまうと、数日寝込んでしまったりと大変です。
ある日、先輩看護師がA患者さんにB患者さんのお薬を飲ませてしまいました。
そのせいでA患者さんは1週間寝込んでしまいました。
そして、やっと起き上がれるようになり自分にこう言いました。
「誰にでも間違いはあるから仕方ないよね~ハハハ」
世間のイメージとは違い、精神科の患者さんはとても優しい人が多く、同僚と接するより気持ちが楽なくらいです。
そんな話をしていた、次の日・・・
先輩看護師はA患者さんにC患者さんの薬を飲ませてしまい、A患者さん又々寝込んでしまいました。
そんな中、先輩看護師は落ち込んでいる様子でした。
「最近、ミスが多いのよね・・・どうしよう・・・」
「お、おう・・・」
(前からだけどね・・・)
すると、突然いいことを思いついた表情になり
「私、自分のためにお守りでも買いに行こうかな!」
「お守りは患者に買ってやれ!」
つい先輩ということも忘れて叫んでしまいました。w
本当に、どういう思考回路をしているのか謎の人でした。
今回は以上になります。
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