看護師人生22年。
足がなくなってたり、脳みそがはみでてたり・・・グロイやつもありましたが、比較的ライトな体験を記事にしてみようと思います。
✔本日の記事内容
・この注射器はなあに?
・白昼夢?
✔天井から足が・・・
あれは、精神科に勤めて最初の頃、蒸し暑い夏の夜勤での出来事でした。
夜勤の巡回に回っている途中で、鍵が掛かっているはずの部屋の扉から何かが出ているのです。
「あれ?目の錯覚かな?」
と思いつつ、薄暗い廊下を歩き、その部屋に近づいてみます。
やはり、白い煙がフワフワと扉の隙間から舞出しています。
一瞬火事か?とも思いましたが、決して火事とかの黒煙ではなく、しっかりと白い煙がフワフワと出ています。
中では何やら「ベキベキ」と物音もします・・・
恐怖心を抑えつつ鍵を開け入室すると・・・
天井の板を踏み抜く形で足が出ているではありませんか!
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白い粉の正体は天井の板を踏み抜いた時に出る粉でした。
天井にあいた穴から上を覗くと、
「よ!」
っと入院患者のおっさんが声をかけてくれます。
「な、何をされているのですか?」
「脱走」
・・・「お、おう」
なんと、鍵が掛かっている部屋に入室していた患者が、天井を踏み抜きながら脱走を図っていたのです!
なんとか降りてきていただき、天井の高い保護室へご案内しました。
✔この注射器はなあに?
気のいいA患者はとても明るく気さくな人ですが、時々おかしなことを言う患者でした。
まぁ、その程度のことは精神科ではよくあることなので、特に気を止めることなく過ごされていました。
ある日、A患者が外出した後の荷物チェックを任されました。
精神科では危険物(刃物・ライターなど)を持ち込まないように、外出・外泊後は荷物をすべてチェックすることもあります。
いつもどおり金属探知機を使いチェック後、カバンの中を見ると・・・
ポロっと注射器が出てきます。
「Aさんって、糖尿でインシュリンの注射してましたっけ?」
「ん?してないよ~」
「この注射器はなんであるのかな?」
「ん?シャブうつためにあるんよ~」
・・・「お、おう」
この後、Aさんは警察に連れて行かれてしまいました。
おかしなことをいっていたのは薬物のせいで、統合失調症ではなかったのでした。
症状が似ていることもあるので、良い経験になる事件でした。
✔白昼夢?
これは看護師免許を取る前の話です。
普段通り、患者さんにお茶を配る業務していました。
時間はお昼ご飯前だったと思います。
お茶の入ったヤカンを手に取った瞬間・・・周りの音がスーっとなくなりました。
・・・「あれ?」
初めての体験で戸惑っていると、背後に誰かが立っている気配を感じます。
振り向くと白い服を着た少女が・・・
持っていたヤカンを置き再度振り返ると・・・
少女は居ません。
それと同時に音が戻ってきました。
・・・「あれ?見間違い?疲れてるのかな?」
この不思議な体験を友達に話しようと思って寮に帰ると、友達が玄関前で立っています。
「今日昼になんで電話してきたの?ノイズが凄くてすぐに切れたけど用事は?」
・・・「お、おう?電話してないけど」
この頃自分は固定電話しか持っておらず、仕事中に友達に電話をかけることはできません。
その話をしていると、もうひとりの友達が訪ねてきてこう言います。
「今日昼になんで電話してきたの?ノイズが凄くてすぐに切れたけど用事は?」
・・・ガチのやつでした。
固定電話から同時間に電話できないし、俺は仕事していたし・・・
ガチでビビった一件でした。
この後、このようなことは一切ありませんが、目に見えないものは実在すると今でも思っています。
すこしでも面白いと思って頂けたなら幸いです。
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